tpt『みんなに伝えよ、ソイレント・グリーンは人肉だと』ベニサン・ピット

おいおい書きます。1時間ぐらいに感じるほど集中して興味深く興奮して観た結果、つまらないなあと思った。表象への問題提起とか、めちゃめちゃ考えさせることがたくさんあって観ているあいだじゅう、思考がめまぐるしく活動して刺激を受けて、観に行けてすごく良かったと思うし、その意味では今年一番の芝居といってもいいのだけど、ポルノに関する概念化が決定的に間違っているのとか、そこまで徹底的にメタ化して、結局何が言いたいのという不毛感とかを感じた。前衛性が過激じゃなくてすげー保守的というか防御的機能になってるだけじゃないのって気がした。例えばゴダールの『映画史』とは反対に、結局ただの卓越化のゲームに堕してるみたいな。いつも意見の合わない一緒に観た人と今回はだいたい意見が一致していてよかった。観てもらいたいなあと思う人がいっぱいいたのだけど、今日までだった。残念。